
HBO 「THE PITT」のepi11の出産シーンを見た時、
わたしを含め最近のドラマはここまでリアルを追及して見せるのかと思った方多いと思いますが、一方でわたくしこういう特殊メイク系の演出についてどういう仕組みになってるんだろうと思って調べるのが好きなんですよね
というわけで調べました
あの出産シーンの医療現場の見せ方、先にも書きましたが最新のドラマはここまでやるのか!と衝撃でしたが
すでにあの装置は過去のドラマでも使われているものなのでした
もともとはSHOWTIME「SMILF」(2017)のシャワー室で出産する女性のシーンを撮るために作られたものでその後AmazonPrime「戦慄の絆」(2023)でも使用されてた装置


というわけでもちろんどんな感じなのかチェックします
「SMILF」のほうは残念ながら日本配信がなくDVD等も出ていないので確認できませんでしたが
「戦慄の絆」のほうはAmazonPrimeで配信されていて普通にボカしもなく見られたので確認できました
確かに「THE PITT」と同じ装置というのがわかる!
同じ装置といっても制作会社によるとそのまま使うのではなく役者の肌の色に合わせて細かく調整がされているそう

演じている女優さんはイスに座っていてその装置に寄りかかっている
上の写真を見てわかるように両足のところに布がかかっていますがその下に作業する人が片方にひとりずつにいて赤ちゃんの人形や、出血などを操っている
今回の「THE PITT」の撮影の際は最初女優さんがイスに座った時はそのイスのせいでうまく装置にフィットしなかった
3回目の調整でイスを膝まづくタイプのものに替えてやっとフィットするようになったそう
「戦慄の絆」で使われた時は胸の部分も含む装置になっていたが今回はもっとフィットするようにその部分はカットしている
もちろんシーンを撮影する際にはインティマシーコーディネイターがついている
こちらは制作会社の「戦慄の絆」での使用例のページ(そのままなので苦手な方は注意してください)
そして下動画↓が制作会社の制作している「戦慄の絆」の該当場面のデモ動画。
この動画の中に実際の装置もドラマのシーンの脇に登場させてあるのでどのような仕組みであるのかがよくわかると思います(こちらもボカしなしのそのまま動画なのでご注意を、手術シーン等もあります)
制作したのは
「パム&トミー」(2022)の喋るチンコ↓の装置を作ったautonomas FX
会社のサイトにある「パム&トミー」のその喋ってるシーンの動画↓を参考までに
前に映画 ドラマで主に衣類を脱いだ時、特定の場所に使われる PROSTHETIC について調べました、その2のブログを書いた時にはその 制作会社autonomas FXの
(「パム&トミー」の)”装置は資産の一部としてまたは再撮影、続編に備えてスタジオに保管している、という談話の意味が、ふわふわっとした理解でしかなかったのですが
今回、その動く系(仕掛け系)のProstheticsを保管しておいてまた使用するというのはこういうことなのかと「SMILF」(2017)→「戦慄の絆」(2023)→「THE PITT」(2025)での使用の流れで理解できた今回でありました
記事↓