(映画の拳銃の横撃ちはいつからポピュラーになったか)Side Grip /Side Ways/ギャングスタスタイル

こちらの記事はもうひとつのブログで2016年1月14日にUPしたものを
このブログ用に移動させ少しだけ手を入れ新しくしました
2016年当時は横撃ち(サイドグリップ)に関する日本語版のwikipediaはなかったのですが
今は新しく作られているので拳銃の横撃ちについて知りたい場合はこの記事よりもそちらのwikipediaを参照されると良いと思います。が、
わたしのほうが日本のwikiよりも先に書いていたという強い自己顕示欲でここに残しておきますw
加えて英語のwikipediaわたしが最初2016年当時参照した時は「ソプラノズ」のエピソードに横撃ちが登場した記述はなかったんだけど
今見るとあるので(Wikiの履歴を見ると2020年10/10に加えられた模様)わたしのブログを見て足したな(妄想)と勝手に思っていますw
参照

旧バージョンのブログ記事です↓

では新バージョンは以下よりどうぞ



黒人のギャングたちがやる拳銃を90度横に向けて撃つあのやり方、いつの間にかあっという間に映画でたびたび登場するようになったけどいったいいつごろから出てきたんだろう。ずっと気になっていたので調べてみました

こういうのです↑
ギャングスタスタイルともSide grip ,Side Waysなどいろいろな呼び方があるみたいです。(以下Side gripと呼びます)


「The Sopranos」(1999) シーズン1 Epi2でもこのようにトラック強盗のシーンで登場します

なんとなくイメージとしては1990年代頃のギャングスタ・ラップなんかの台頭と共に見始めたような気がしてたんですけど、実際映画では少なくとも1960年代にはすでに登場。
ここでは”拳銃と役者の顔がカメラの中にきっちりに収まる”というのが使用理由。

片目のジャック(1961)
続夕陽のガンマン(1966)



しかしこのSide gripをいっきにポピュラーにしたのは荒廃した街に暮らす黒人少年たちを描いた『ポケットいっぱいの涙』(1993年)(原題Menace II Society)で少年の韓国系アメリカ人への酒屋での残虐な暴力が描かれた冒頭のこの↓シーンから。

監督のヒューズ兄弟は1987年実際に起こったデトロイトでの強盗事件で犯人がこのスタイルで拳銃を使っているのを見て、だらしなくイライラしていて腹をすぐ立てる人物を表すのにリアルなジェスチャーということで映画に採用。

ヒューズ兄弟によるとなぜ彼らはこういうthrow bullets↓ な撃ち方をするのかというと彼らの環境からシューティングレンジに行ってきちんとした撃ち方を習うことがないからではないかと推測している。

この銃を90度横に傾けるスタイルはすぐに他のフィルムメーカーたちに取り入れられあっという間にハリウッド映画にこのスタイルが広まった。そしてこれはヒューズ兄弟の当初の意図とは変わり「不遜でクールそしてパワフル」というひとつの表現として確立。

90年代にはユージュアル・サスペクツ(1995)、コピーキャット(1995)、デスペラート(1995) ペイバック(1999)等を筆頭に 数々の映画で使用された。













こんな感じで広まったSide gripですが普通の打ち方と違って命中率はどうなのか気になりますよね、やっぱりおおむねの意見として理論上では早く狙えるが実際はそうでなく実践での命中率は下がるということらしいです。
解りやすく日本語で説明してある記事がここに。
原文はここ

「怪しい伝説」でも検証してましたがやっぱ命中率悪いですねー
「弾がどこに飛んでいくのか見えない」って言ってます

怪しい伝説 season7 epi16より

クリックするとその検証シーンがダイレクトに開きます↑


そしてもうひとつ検証動画
『Gangster shooting- Gun Myths with Jerry Miculek & Iraqveteran8888』

撃っているのは伝説と言われてるシュータージェリー・ミチュレック(←日本語記事リンク)

まずノーマルな撃ち方から、的(まと)の一点に集中して当たってます
そして次はSide grip、的(まと)に命中するものの命中場所はバラけて正確性が低くなっています


Side grip、ざっとこんな感じですが、登場からおおよそ20年、今はもういろんなとこで茶化されたりパロディになったりで、クールという感じの使われ方は少なくなってるような?
そして当初のヒューズ兄弟のほうの意図のほう(クールとは無縁)に近づいた形になってきてる気がしますけどどうでしょう

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Side gripがコメディで使われている例↓ 「ゲットハード」(2015)

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あと動画ですがこれとか完璧に茶化してますねw ↓
ギャングスタスタイルのガンの打ち方指南なんですが
”股間を掴んで銃を横にして撃つっていうことは標的には当たらないってことを保証してるってことだから。そのかわり周りには無実の人がいるけどね(その人たちに当たってしまうっていう意味)それポイント”って言ってます

あとこの指南を受けてる白人の人の撃ちながらの悪態がそういう文化で育ってないので慣れてなくて
「歯はちゃんと磨け」とか「俺のほうがボーリングがずっと上手い」とか全然ギャングじゃないこと言ってるのもオモロイです




(内容はWiki(英語) NYTimesなどの記事を参考にしています。)